顧客名簿の歴史を遡ると、2つの業態にたどり着く。
1つは、江戸時代の呉服屋で、店が火事になったら、大福帳を井戸に投げ込んで逃げ、まずは大福帳を守る。
大福帳は特殊なコンニャクで作った紙を使っており、墨で書かれた文字が水につけてもにじまない。
火事がおさまったら、大福帳に記載された取引先に挨拶回りをすることで、商売を再開できる。
呉服が燃える損失よりも、顧客データベースの焼失の損害の方が計り知れないことを商家は知っていた。
大福帳は特殊なコンニャクで作った紙を使っており、墨で書かれた文字が水につけてもにじまない。
火事がおさまったら、大福帳に記載された取引先に挨拶回りをすることで、商売を再開できる。
呉服が燃える損失よりも、顧客データベースの焼失の損害の方が計り知れないことを商家は知っていた。
もう1つは、富山の薬売りで、薬を売った先の名簿「懸場帳(かけばちょう)」を持っている。懸とは配置を意味する。
懸場帳は、薬売りが引退する時に売買されるが、その売買金額は次の計算方法となっている。
まず過去の売上から推定される年間売上額に、既に置き薬として置いている薬代を加算して、そこから1年以上訪問していない不廻りを減算して、集金可能額を出し、それに2割から最大5割の暖簾代を計上した金額を売買代金とし、その金額は現在の数千万円に当たる。
懸場帳を新たに項にゆうした薬売りは、顧客名簿を引き継いで、すぐに商売が始められる。
懸場帳は、薬売りが引退する時に売買されるが、その売買金額は次の計算方法となっている。
まず過去の売上から推定される年間売上額に、既に置き薬として置いている薬代を加算して、そこから1年以上訪問していない不廻りを減算して、集金可能額を出し、それに2割から最大5割の暖簾代を計上した金額を売買代金とし、その金額は現在の数千万円に当たる。
懸場帳を新たに項にゆうした薬売りは、顧客名簿を引き継いで、すぐに商売が始められる。
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