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2015年3月19日木曜日

国際法の大原則では、先にやった合意と後でやった合意が矛盾する場合は、後でやった合意が優先する。
そういう形で、合意の問題は簡単に克服できてしまう。
新しい文言を付け加えることで、実質的に今まであった文言は意味が無くなってしまうこともありうる。
ジョージ・オーウェルの『アニマル・ファーム』に「動物の掟」という記述がある。
最初は「動物はベッドで寝るべからず」と書いているが、見てみたらブタたちがベッドで寝ている。
もう一回「掟」を見直すと、「動物はシーツをかけたベッドで寝るべからず」と書いてあった。
だからベッドで寝ているのは問題ないと、どんどん変わっていく姿をオーウェルは上手く描いている。

動物農場 (角川文庫) 

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