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2015年10月4日日曜日

キリスト教の教祖「イエス」は、自身をユダヤ教徒だと認識していた。
初期キリスト教の伝播にあたって、決定的な役割を果たしたのがバウロである。
パウロは改名する前は、サウロと名乗っていた。
サウロはローマの市民権を持ち、宗教的にはユダヤ教のパリサイ派に属しており、キリスト教徒を迫害する立場にいた。
ところが、キリスト教徒を捕縛し、エルサレムへ健康するためにダマスコ(現在のシリア・ダマスカス)へ向かう途中で、回心が起きた。
しかし、サウロは生きたイエスに会った事はなく、直弟子とは言えない。
サウロはユダヤ人共同体の内部でイエスの教えを広める事に限界を感じ、共同体の外にキリスト教を広める事を決心し、パウロと名を改め、小アジア、ギリシャ、ローマへと伝道の旅を続け、キリスト教を世界宗教へ変貌させたのである。
パウロが伝道旅行をした地域こそが、当時の「世界」と認識されていたからである。
イエスの死後、2~3ヶ月では信者数は多く見積もっても数百人程度だったが、『使徒言行録』には、その後、パウロの説教で3000人が洗礼を受けたと書かれている。
ローマ帝政の下、キリスト教は拡大を続け、313年のミラノ勅令によって公認された頃には、信者は300万人に増えた。
現在、キリスト教の信者は、全世界で20億人いると推定されている。
このように、キリスト教という宗教を作ったのはパウロなのである。
イエスはキリスト教の教祖で、開祖はバウロということになる。

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