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2015年10月31日土曜日

経済史の研究を基礎に経済人類学の理論を構築した経済学者のカール・ポランニーによると、紀元前800年から紀元前1000年以前には市場は存在せず、コインのような貨幣も存在しなかったという。
コインのような金属貨幣片が登場したのは、紀元前800年になってからギリシャ系リディア王国においてであり、アテネポリス内の地域食料市場が表れるのは紀元前5世紀末、東地中海に初めて国際穀物市場が形成されたのは紀元前4世紀末である。
にもかかわらず、貨幣が登場する前から大規模な交易が行われており、文明が生まれてから数千年の間、人類は交換手段としての貨幣も市場も無しに、単純な物々交換ではない交換を行っていた事を意味する。

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