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2015年12月20日日曜日

新幹線の前提となる高速鉄道が日本で計画されたのは、太平洋戦争以前のことだった。
戦前には、福岡から対馬海峡をトンネルで渡って、朝鮮半島のソウル、満州国の奉天、北京、さらにその先の東南アジアまで通じる高速鉄道網が想定されていたという。
そして、満州において日本が実質経営していた南満州鉄道の「特急あじあ号」は、日本の高速鉄道の先駆的な役割を果たした。
日本の幹線鉄道は、鉄道導入期の明治時代に敷設しやすい狭い軌道だった「狭軌」を採用したため、高速鉄道の実用実験が行いにくい状況だったが、「広軌」を利用した満鉄の技術と経験は、後に広軌を採用した新幹線を開設する上で、役に立つことになった。

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