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2016年8月28日日曜日

ヒトに最も遺伝的に近いチンパンジーでも、1970年代に動物行動学者ジェーン・グドールが共食いと子殺しを報告している。
動物園のような隔離された環境では自然な行動を理解できないと考えたグドールは、タンザニアノジャングルで野生のチンパンジーを観察し、大きな群れが近くに住む小さな群れを襲い、成人のオスばかりか、授乳期の赤ん坊まで殺して食べてしまうことが目撃されている。
このチンパンジーの残酷な行動は、自然に牧歌的なロマンを抱いていた人達に大きなショックを与え、グドールは厳しい非難を浴びることになる。
しかしその後も、日本の霊長類研究者を中心に同様の報告が相次いだことから、同胞同士で殺し合うのはヒトだけではないと認めざるを得なくなった。

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