経済学的に考えると、既婚者が道徳的・倫理的に許されない不倫に走るのは、不倫ほすることのメリットがデメリット(期待費用)を上回るからである。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のマリナ・アドシェイド氏の著書『セックスと恋愛の経済学』によると、不倫の期待費用は次の式で表現できる。
不倫の期待費用=不倫が露見する確率×露見時の費用
不倫がバレる確率については、2014年に既婚者専用出会い系サイト「UndercoverLovers.com
次に、不倫が露見した時の費用については、専業主婦の場合は夫の収入に頼っているので、露見時の費用=夫が離婚に踏み切る確率×(夫の年収+不倫慰謝料)と考えられる。
ある探偵事務所が5000人の既婚男性を対象に実施した調査によると、妻の不倫が発覚した時に「離婚を考える」と回答した夫は32.8%だった。
また国税庁の『民間給与実態統計調査』によると2014年の男性(45歳~49歳)の平均給与は629万円となっている。
さらに『司法統計年報』によると、婚姻期間が15~20年の夫婦の場合、不倫慰謝料の平均額は534万円となっている。
また国税庁の『民間給与実態統計調査』によると2014年の男性(45歳~49歳)の平均給与は629万円となっている。
さらに『司法統計年報』によると、婚姻期間が15~20年の夫婦の場合、不倫慰謝料の平均額は534万円となっている。
よって、不倫の期待費用は、不倫が露見する確率(5%)×夫が離婚に踏み込む確率(32.8%)×(夫の年収629万円+不倫慰謝料534万円)=19万732円と推定される。
つまり、専業主婦にとっては、不倫のメリットが金額換算で年間19万732円を超えていれば、不倫に走るということになる。
共働きをしているキャリアウーマンの場合、夫の収入への依存度は低くなるので、離婚に至る経済的な被害=不倫の期待費用も下がってくる。
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