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2018年4月15日日曜日

トランプの人物像を語るうえでは、キリスト教プロテスタントの長老派を理解しておく必要がある。
長老派はカルヴァン派ともいい、スイス、スコットランド、オランダで有力で、ドイツにもそこそこいる。
アメリカでは、どちらかというとマイナーな存在である。
長老派の特徴を最もよく示す教義は、予定説と呼ばれる思想で、神はあらかじめ選ばれる人と滅びる人を定めていると考える。
長老派に属する人は、神から選ばれた人間であるので成功は既に決まっていると考える。
人間は生まれる前から2つの種類に分かれていて、神から選ばれて勝利し天国に行く運命を持っている人間と、そうてはない人間がいる。
この世での努力は全く関係なく、長老派の人間の成功は、生まれる前から予め決まっているのだという考えである。
ゆえに長老派は、精神面がタフだとされる。
少々のことがあっても「これは神から与えられた試練に過ぎず、最後には自分が必ず勝つ」と信じている。
勝つと確信してるので恐れがない。
それどころか、勝つことは自明の理で、どうやって圧倒的に勝つかを常に考えている、というのが長老派の特徴である。
トランプの思想には、長老派の影響が相当あると思われる。

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