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2014年4月2日水曜日

タックスヘイブンの歴史は古く、19世紀当たりからであり、企業のグローバル化が起こり始め、税金の安い地域に本拠地を置く多国籍企業が増えている。

タックスヘイブンの誕生は、「デ・ビアス」事件がきっかけであった。

デ・ビアス社は、長い間、ダイヤモンドの世界シェアの9割を維持していた史上最大のダイヤモンド取引業者である。

19世紀後半から世界的に法人税の上昇に伴い、デ・ビアス社は、節税目的で本社をイギリスから南アフリカ共和国に移転した。
当時のイギリスは、植民地への投資を奨励する為、植民地の企業の法人税を安くしていた。

しかしイギリス当局は、「デ・ビアス社の取締役会はイギリスにあり、経営はイギリスで行われている」と判断し、デ・ビアス社に対してイギリスでの納税を課した。

このデ・ビアス社の判例により、逆に節税策の条件が明確になった

エジプトで不動産事業をしていたエジプトデルタ地帯開発会社が、取締役会の場所をカイロに移した事に対し、イギリスの裁判所はイギリスで課税できないと判断を下した。

これにより、多くのイギリス多国籍企業が、本国からイギリス植民地に経営拠点を移転した。
現在、タックスヘイブンの多くが、イギリスの旧植民地なのはこのためだある。

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