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2014年7月23日水曜日

フランスの歴史家・フィリップ・アリエスは著書『<子供>の誕生 アンシャン・レジーム期の子供と家族生活』の中で、「中世の社会では子供という概念は存在しなかった」と記している。

中世の都市では、大人とコミュニケーションができる7~8歳頃になると徒弟として修行に出され、飲酒も恋愛も本人の自由に任された。
その一方、働けるようになるまでは、動物と同じように扱われた。

当日は生まれてくる子供の1/4が1歳未満で死亡し、20歳まで生きるのは半分以下というほど、乳幼児の死亡率が高かった。

子供は教育して大切に育てるべきと考えられるようになったのは、19世紀からだった。
乳幼児死亡率が下がり、近代的な学校制度が生まれ、子供として保護される期間も延長された。

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