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2015年11月25日水曜日

現金を持つコストは金利である。
国債を買えば金利を得られるのに、現金をタンス預金していると金利を稼げない。
つまり、現金を持っていると金利の分だけいつも損をすることになる。
しかしゼロ金利になると、現金を持っている機会コストがゼロになるという現象が起こる。
タンス預金で現金を積み上げていても金利の損失が出ないので、世の中にお金が回らず、物価を上げなくなり、景気が悪くなる。
つまり、中央銀行がいくら金融緩和をしてお金の流通量(マネタリーベース)を増やしても、民間銀行の日銀当座預金口座に積み上っていくだけで、融資に回らない現象が起こる。
これを「流動性の罠」と言い、中央銀行の金融政策が無効化するのである。

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