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2016年12月8日木曜日

明治政府は日清戦争、日露戦争と国家の存亡をかけた大戦争を2度も経験している。
しかし、明治日本の国民が負担していた軍事費の割合はそう高くはなく、戦争をしていない時期は歳出の3割程度だった。
この軍事費の割合は欧米諸国に比べても高いわけではなく、ちなみにイギリスは第一次大戦までの10年間(1905年~1914年)の平均が国家予算の41%を軍事費に投入している。
(出典『軍備拡張の近代史』)
            軍事費   歳出割合  GNP比
1868年(明治元年)   4,546千円  14.9%
1871年(明治4年)   3,348千円  17.4%
1877年(明治10年)   9,203千円  19.0%
西南戦争
1887年(明治20年)   22,237千円  28.0%   2.72%
1894年(明治27年)  128,427千円  69.3%   9.60%
日清戦争開戦
1900年(明治33年)  133,174千円  45.5%   5.52%
1904年(明治37年)  672,960千円  81.85%  22.22%
日露戦争開戦
1912年(大正元年)  199,611千円  33.63%   4.18%
1919年(大正8年)   856,303千円   64.9%   5.54%
シベリア出兵2年目
1926年(昭和元年)  437,111千円   27.7%   2.74%
1931年(昭和6年)   461,298千円  31.2%   3.47%
満州事変
1932年(昭和7年)   701,539千円  36.0%   5.14%
1937年(昭和12年)  3,277,937千円  69.1%   4.36%
日中戦争開始
1938年(昭和13年)  5,962,749千円  76.8%   22.59%
1941年(昭和16年) 12,503,424千円  75.6%   27.85%
太平洋戦争開戦
1944年(昭和19年) 73,514,674千円  85.3%   98.67%
1945年(昭和20年) 17,087,683千円  45.0%
終戦

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