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2017年4月8日土曜日

自己愛性パーソナリティ障害者は、実は自分を本当の意味で受け入れ、愛することができない人である。
彼らが自分を特別な人間だと思い込み、称賛を求める裏側には、それくらい強く思い込まねばならない程の自己評価の低さがある。
ただし、それは無意識でのことで、意識上では本気で自分が特別な存在だと思い込んでいる。
だから、この思い込みを揺るがすような事実には一切目を向けようとせず、それすらも上手くいかず、現実と向き合わなければならなくなった時に、この人達は突如として攻撃的になることがある。
自分の自己像や自己認識を否定しようとする相手に対して、この人達は手段を選ばず、激しく抵抗し、避難し、時には根も葉もない噂を周囲にまき散らしたりしてまで、相手の人格を否定しようとする。
客観的に事実に向き合うことで自分が傷つくくらいなら、その危険を与える対象を抹殺することの方を選ぶ。
自己愛性パーソナリティ障害の相手と恋愛関係になった時、恐るべきは正にこの修羅場である。
自己愛性パーソナリティ障害の人にかかわってしまうと、多くのものを失う可能性がある。
この人達の自信は非常に脆弱で不安定なものであり、本来の自己像から目を背ける事で作られた欺瞞の自己像であり、偽りの人格である。
それゆえに彼らの言動は必然的に虚偽に満ちたものになりがちで、まるで息をするように、口から自然に嘘や作り話が飛び出すことがある。
詐欺師の多くが、自己愛性パーソナリティ障害なのかもしれない。

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