アメリカは軍事力によって基軸通貨の地位を守ってきたという事実が、明確に理解できた例として、イラク戦争がある。
1991年の湾岸戦争以来、イラクのフセイン大統領とアメリカは敵対関係にあたが、2000年11月にフセイン大統領が石油取引をドル建てからユーロだとに変更した。
アラブの石油取引がドルで行われる慣習は、ドルの基軸通貨としての地位安定に大きく寄与してきたが、フセインはこのデリケートな部分に触れてしまった。
アメリカとしては基軸通貨ドルを守るために、「大量破壊兵器を隠し持っている」と難癖をつけて、イラク戦争を起こしフセインを殺害した。
そして案の定、アメリカはイラク戦争でフセイン政権が崩壊すると直ぐに、イラクの石油取引をドル建てに戻している。
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