2011年にノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学教授のリストファー・シムズの「シムズ理論」は、2016年8月のワイオミング州ジャクソンホールでの恒例のFRB主催の金融政策研究会でシムズが基調講演したことで華々しく登場した。
金利がゼロ付近に張り付いていると金融政策は効かない。
流動性の罠が起こり、いくらジャブジャブに金融緩和をやっても市中にお金が回らず、消費をする気にならないので、デフレを脱却することはできない。
流動性の罠が起こり、いくらジャブジャブに金融緩和をやっても市中にお金が回らず、消費をする気にならないので、デフレを脱却することはできない。
シムズはこの現状を見て、量的緩和ほ批判する。
その一方で、税府は積極的に財政出動をやれというのだから、一見するとケインズ理論への戻りのように見える。
その一方で、税府は積極的に財政出動をやれというのだから、一見するとケインズ理論への戻りのように見える。
政府が意図的に巨額の財政赤字を今後も増やし続けて放置することで、インフレへの恐怖と期待が湧き起こり、デフレから脱却するというのがシムズ理論である。
このシムズ理論はケインズとは全く異なるトンデモ理論である。
このまま国債を大増発することが財政出動である、と称することで実際には、これまでのジャブジャブマネーの金融政策の継続でしかない。
このまま国債を大増発することが財政出動である、と称することで実際には、これまでのジャブジャブマネーの金融政策の継続でしかない。
だから、国民のインフレ期待に働きかけると言い、インフレ期待を冷やしてしまう消費税増税に反対するのである。
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