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2018年4月16日月曜日

江戸時代における老中の勤務というのは、江戸城内の御用部屋に通勤していたが、同時に老中の役宅、あるいは評定所の3か所で勤務することがあった。
つまり、自宅でま在宅勤務が認められていたということである。
また、江戸幕府の重要な政策と意思決定かどこを意識して行われていたかというと、大阪の経済だけではなく、京都の朝廷だった。
禁裏朝廷を意識していたので、京都所司代には、調停を監視するという重要任務が全権委任されており、老中に次ぐ高位の官僚だった。
その下で、禁裏付武家や女院付武家、仙洞付武家、つまり中宮や上皇に付けられた幕府の旗本もおり、武士が朝廷のど真ん中に入っていき、そこでは小幕府ともいうべき制度が事実上機能していた。
江戸時代の官僚制は、巧みに京都を支配していた。

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