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2013年1月6日日曜日

北朝鮮に関する情報チェック能力は日本が世界で一番高い。

これには、国外の放送を受信して翻訳し、情報機関や官庁に配信することを目的とした「ラヂオプレス」という通信社の働きが大きい

ラヂオプレスが設立されたのは、第二次世界大戦の直前で、もともとは外務省の組織の1つで、名称を「ラジオ室」と言っていた。
そこに配属されたのが、徳川慶喜の孫の池田徳眞(のりざね)で、東大を卒業後、オックスフォード大学に留学し、旧約聖書学の研究をしていたが、学者に向かず、外務省の嘱託となった。

このラジオ室で、池田が作ったのが「ショートウェーブ・ニュース」という番組で、敵国の短波を言葉がわかる在日二世を使って全て聞き取らせて、そのデータを集め、公開情報と照らし合わせるという分析をしていた。

その後、池田は「日の丸アワー」という放送を始めた。
1943年から1945年8月14日まで、対外放送されたアメリカ人捕虜を使ったラジオ番組で、アメリカに対する戦時宣伝を行うのが目的だった。女性アナウンサーが「東京ローズ」と呼ばれて注目された。

これとは別に、連合国向けの対外放送「ゼロ・アワー」という番組もあり、日本の短波受信技術は、このような歴史の現場で培った技術者がたくさんいる。

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