北朝鮮に関する情報チェック能力は日本が世界で一番高い。
これには、国外の放送を受信して翻訳し、情報機関や官庁に配信す ることを目的とした「ラヂオプレス」という通信社の働きが大きい 。
ラヂオプレスが設立されたのは、第二次世界大戦の直前で、もとも とは外務省の組織の1つで、名称を「ラジオ室」と言っていた。
そこに配属されたのが、徳川慶喜の孫の池田徳眞(のりざね)で、 東大を卒業後、オックスフォード大学に留学し、旧約聖書学の研究 をしていたが、学者に向かず、外務省の嘱託となった。
このラジオ室で、池田が作ったのが「ショートウェーブ・ニュース 」という番組で、敵国の短波を言葉がわかる在日二世を使って全て 聞き取らせて、そのデータを集め、公開情報と照らし合わせるとい う分析をしていた。
その後、池田は「日の丸アワー」という放送を始めた。
1943年から1945年8月14日まで、対外放送されたアメリ カ人捕虜を使ったラジオ番組で、アメリカに対する戦時宣伝を行う のが目的だった。女性アナウンサーが「東京ローズ」と呼ばれて注 目された。
これとは別に、連合国向けの対外放送「ゼロ・アワー」という番組 もあり、日本の短波受信技術は、このような歴史の現場で培った技 術者がたくさんいる。
これには、国外の放送を受信して翻訳し、情報機関や官庁に配信す
ラヂオプレスが設立されたのは、第二次世界大戦の直前で、もとも
そこに配属されたのが、徳川慶喜の孫の池田徳眞(のりざね)で、
このラジオ室で、池田が作ったのが「ショートウェーブ・ニュース
その後、池田は「日の丸アワー」という放送を始めた。
1943年から1945年8月14日まで、対外放送されたアメリ
これとは別に、連合国向けの対外放送「ゼロ・アワー」という番組
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