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2013年1月6日日曜日

日本の官僚組織の絶望的な縦割りの先例として、日本陸軍が航空母艦を持っていたという話がある。

世界の陸軍で、航空母艦を持っていたのは日本だけで、ミッドウェー海戦以降に、4隻持っていて、3隻は稼働させていたが、4隻目は建造途中で沈んでしまった。

経緯は、旧日本軍において、海上の兵站は全て陸軍の船舶本部が担当しており、海軍は輸送船を持っていなかった。
その為、陸軍が兵站を行い、輸送船の護衛を海軍が担当していた。

戦況が激しくなってくると、海軍は敵国との戦闘を優先した為、輸送船の護衛に空母を出さなくなり、陸軍は仕方なく自前で空母を建造した。

陸軍最初の9000トン級の大型護衛空母「あきつ丸」は、海軍の空母と仕様が全く異なった為、海軍所有の航空機を搭乗できず、陸軍は三式指揮連絡機という独自の飛行機も自前で作った。

決局、3隻の航空母艦とも、飛行機がうまく載せれず、実戦で使用できないまま輸送船の代わりとして使用され、最後は沈没してしまった。

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