社会資本が過剰になる時代となった中で、需要を水増しし「未来」が操作されている。
道路建設計画は、経済成長率、自動車保有率、ドライバー数、通行料などの前提条件が、現在も右肩上がりの楽観的な仮定をベースに、予測を積み上げられており、採算は見通せる黒字計画が出来上がる。
道路建設計画は、経済成長率、自動車保有率、ドライバー数、通行料などの前提条件が、現在も右肩上がりの楽観的な仮定をベースに、予測を積み上げられており、採算は見通せる黒字計画が出来上がる。
道路建設では、時間を1時間短縮することで、乗用車の場合は3600円、大型トラックの場合は6000円の時間節約効果が生まれるという前提で「経済効果」が算出されている。
その為、巨額の投資で建設しても、そのバイパスが1時間の時間短縮効果があるならば、道路利用者はその浮いた時間で、それまで必要だった時間分の稼ぎを別に得られると説明されている。
しかし、開通してみれば、交通量は実際の5分の1という事も多く、トンネルの建設費用は当初予算の2倍になる事は珍しくない。
つまり、事業効率の低下分を補えるだけの労働生産性や賃金の上昇は見込めないのである。
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