トマ・ピケティの『21世紀の資本』は優れた本であるが、この本の怖い所は、資本税という形で「正しい解決策は資本に対する年次累進課税である」「これにより果てしない不平等スパイラルを避けつつ、一時蓄積の新しい機会がつくられる」という結論つげている点である。
つまり、国家が富裕層から税金を取り立てて、資本を蓄積するという国家資本主義ということである。
もう一点、この本で面白いのが、富裕層に関する統計が整っていない点で、富裕層の統計に関しては『フォーブス』誌の長者番付とハーバード大学などの大学の投資基金が公開しているデータから類推しているだけである。
逆に富裕層の部分に関する統計的な実態は明らかになっていない、という事がハッキリしているという点に意味がある。
逆に富裕層の部分に関する統計的な実態は明らかになっていない、という事がハッキリしているという点に意味がある。
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