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2016年9月27日火曜日

日本陸軍の暗号技術が飛躍的に進んだのは、1923年にポーランドから暗号将校を招聘して研究を始めるようになってからである。
それまでは、ワシントン軍縮会議での日本の主力艦の最大限トン数などが、アメリカ側に筒抜けになっていた。
日本の暗号は、アメリカ陸軍情報部第八課(MI-8、通称ブラック・チェンバー)によって解読されていた。
MI-8の課長のハーバート・O・ヤードリが暴露本『ブラック・チェンバ』を書いたことで、日本はその事を初めて知った。
ヤードリは、この件で国家機密漏えい罪に問われて、アメリカに居づらくなり、重慶へ行って第二次大戦中は日本軍の暗号を解読する仕事をしている。
その後、ソ連の暗号の強度が非常に上がって全然解読できなくなり、日本陸軍はポーランドと提携して暗号を改良し、精度が高くなり、太平洋戦争が始まってから2年くらいの間は、日本の暗号は読み取るのが難しいものになっていた。

ブラック・チェンバ―米国はいかにして外交秘電を盗んだか? (1931年)

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