2017年新年特別号の『文藝春秋』で、浜田宏一・元イエール大学教授の「『アベノミクス』私は考え直した」というインタビュー記事が掲載されている。
浜田氏は内閣官房参与として、アベノミクスを描いた中心人物だが、その浜田氏がアベノミクスの過ちを一部指摘したのである。
物価が上がらない理由を、2016年8月に発表されたプリンストン大学のクリストファー・シムズ教授の論文を読んで、自分の考え方の誤りに気付いたという。
量的金融緩和だけではダメで、それと財政政策を組み合わせないといけない事に気づいたという。
浜田氏はインフビュー記事の中で、「ここまで上手く働いた金融政策の手綱を緩めることなく、減税も含めた財政政策で刺激を加えれば、アベノミクスの将来は実に明るい」と締めくくっている。
アベノミクスは、金融緩和+減税をやらねばならなかったのに、金融緩和+消費税増税・所得税増税・相続税増税・社会保険税増税という誤った政策の組み合わせを行ってしまった。
その結果、とてつもない勢いで実質連結債務がゼロに向かい、財政ファイナンスで財政を再建するという、例のない財政・金融政策により、財政破綻を救うという成果を出すことになった。
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