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2017年12月11日月曜日

日本が非常に短期間に封建国家から近代国家に生まれ変わることができたのは、咸臨丸で渡米して大いに刺激を受けて帰国した若者らが明治政府の中心となって重要な役割を担ったからである。
ちなみに、咸臨丸に乗せる人間を選んだのは幕府の大老・井伊直弼である。
井伊直弼は、天皇の許しを得ずに外国との交流を進め、反対する大名、公卿、幕臣、藩士らを100人以上処刑した「安政の大獄」により、尊王攘夷派から恨みを買い、桜田門外で暗殺された。
そのため、一般的には悪人というイメージが強いが、歴史的にみると井伊直弼の開明思想は決して間違いではなかった。
井伊は、この先の日本の開国は必至であり、その時に新政府を担う有為な人材が必要になるはずだからと、全国の諸大名から集めた情報をもとに選んだ精鋭に、西洋文明を学ばす為にアメリカに派遣したのである。
井伊直弼こそが、明治維新の最大の貢献者だったのかもしれない。

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