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2018年1月9日火曜日

そごうグループは百貨店の中では特異な構造になっていた。
株式を上場していた「そごう」本体は有楽町、大阪、神戸の3店を保有するだけで、他の店舗は基本的に1店舗1社方式だった。
国内の百貨店だけでピーク時には30社近くに達していた。
全体を支配したのは、水島廣雄が株式の過半を握っていた「千葉そごう」で、千葉そごうが持ち株会社の役割を果たしており、グループ会社はそごう本体の連結決算対象外だった。
千葉そごうや横浜そごう等の首都圏の別会社を中心に、各社の出資、貸付金、債務保証が網の目に交錯していた。
千葉そごうを起点に、水島は一代で国内・海外に40店以上の百貨店チェーンを築き上げた。
タイそごうに始まり、香港、シンガポール、台北、マレーシア、ロンドン、バルセロナなど海外の事業展開を総括したのは、千葉そごうの子会社だった。

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