近代経済学には貨幣論はない。
強いて言えば貨幣はありてあるものという神様のような位置づけに なっている。
マルクス経済学の貨幣論は優れている。
『資本論』の第一巻でマルクスは「貨幣数量説は通用しない」と言 っている。
貨幣数量説に基づくと、貨幣の供給量を増やせば物価が上がること になる。
だからインフレターゲット論者は、インフレを起こせると貨幣数量 説で考える。
マルクスの時代の議論でも、貨幣数量説は通用しないとなったのは 、要するに貨幣があれば何でも買える。
商品があっても貨幣が手に入るという保証はない。
例えば、いくら本を刷っても売れない時はあるが、カネがあれば商 品を買うことができる。
だから貨幣が、物神性を持ってしまい、守銭奴という現象が出てく る。
来年2%物価が上がるという合理的計算からすれば、今すぐカネを 使ってくれればよいのだが、「来年物価が上がるんだったら、生活 が厳しくなるかもしれないから、とりあえず何でも買えるカネを握 っておこう」と思う人達が出てくる。
そうなるとお金は使われずにしまい込まれて、塩漬けにしておく奴 が出てくる。
マルクスは、そこに目をつけて貨幣数量説は成立しないと結論づけ た。
貨幣そのものがフィクションであり、人間と人間の関係が貨幣に物 象化しているのである。
強いて言えば貨幣はありてあるものという神様のような位置づけに
マルクス経済学の貨幣論は優れている。
『資本論』の第一巻でマルクスは「貨幣数量説は通用しない」と言
貨幣数量説に基づくと、貨幣の供給量を増やせば物価が上がること
だからインフレターゲット論者は、インフレを起こせると貨幣数量
マルクスの時代の議論でも、貨幣数量説は通用しないとなったのは
商品があっても貨幣が手に入るという保証はない。
例えば、いくら本を刷っても売れない時はあるが、カネがあれば商
だから貨幣が、物神性を持ってしまい、守銭奴という現象が出てく
来年2%物価が上がるという合理的計算からすれば、今すぐカネを
そうなるとお金は使われずにしまい込まれて、塩漬けにしておく奴
マルクスは、そこに目をつけて貨幣数量説は成立しないと結論づけ
貨幣そのものがフィクションであり、人間と人間の関係が貨幣に物
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