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2014年12月27日土曜日

経済成長を巡るエピソードとしては、アルゼンチンの話が興味深い。
1950年のアルゼンチンの一人当たりGDPは、フランスよりも高かった。
『母を訪ねて三千里』は、イタリアのジェノバに住んでいるマルコ少年が、母親に会う為に、アルゼンチンのブエノスアイレスを訪ねる物語である。
その頃、アルゼンチンの一人当たりGDPは、フランスやイタリアよりも高かったので、マルコ少年の母親はブエノスアイレスにダ稼ぎに行っていたのである。
ところが、現在、フランスの一人当たりGDPは、アルゼンチンの2.4倍になっている。
これはフランスの方が、アルゼンチンより経済成長率が高かったということになるが、フランスが極端な高成長を続けてきたわけではなく、平均して両国の経済成長率の差は、1.5から1.6%しかなかった。
僅かな成長率の差が、長期に渡ると大きな経済格差となるのである。

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