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2015年4月15日水曜日

ヒトラーは、中途半端な聖書進学の知識を持っていた。
19世紀以降の史的イエス研究の結果、イエスが唱えた教えをキリスト教という宗教に編成したのはパウロであることが明らかになった。
イエスは自らをユダヤ教徒と考えていた。
キリスト教の教祖はイエス・キリストであるが、キリスト教団(協会)の開祖はパウロなのである。
ヒトラーは、聖書神学者の一部にある反パウロ主義を、ナチズムに巧みに取り入れたが、ユダヤ教やキリスト教に関する知識は貧弱だった。
ヒトラーは、イエスの母親がユダヤ人だった可能性があると述べるが、ユダヤ人の自己理解では、母親がユダヤ人だとその子供は自動的にユダヤ人となる。
ヒトラーには、このようにユダヤ人に関する知識の基本が欠けているのである。

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