Amazon

2016年8月9日火曜日

相性には遺伝子が関係している。
ちなみに、異性との本当の愛称は、血液型占いなどでは分からない。血液型というのは赤血球にある糖タンバク質を分類したものなので、正確とは全く無関係なのである。
相性を判断する時に、唯一それなりの根拠があるのが、MHCと呼ばれる100個以上の遺伝子が作るタンパク質(ヒトの場合は特別に「HLA抗原」と呼ばれる)である。
このHMCは臓器職をする時に、他人の臓器を拒否反応しないか、相性を確認する物質として利用されている。
MHC遺伝子について、良く知られているのは、スイス・ベルン大学動物学教室でのTシャツ実験である。
実験では44人の男子学生に2晩、Tシャツを着て寝かせ、翌日50人の女子学生にそのTシャツの匂いを嗅がせるというものだった。
すると驚くべきことに、Tシャツを着ていた男子学生のMHC遺伝子の型が、女子学生のMHC遺伝子の型に似ていれば似ているほど、「好きな匂いではない」に分類され、採点は低くなった。
一方で、女子学生はMHC遺伝子の型が自分と掛け離れていればいるほど、ブラス評価をした。
MHC遺伝子は、恋愛の段階だけでなく、結婚、出産というところまで影響を与える。
例えば、夫婦のMHC遺伝子の型が似ていると、子供ができなくいと言われている。
正確には、この場合、カップルの間に子供ができないのではなく、妊娠はするものの、女性自身が気付くり早い段階で早産しやすいと考えられる。
もう少し時間が経った段階で起こる自然流産についても、繰り返し起こるカップルでは、二人のMHC遺伝子の型が似ていることが分かっている。
しかも、MHC遺伝子の型の共通性が高いカップルは、子供が生まれたとしても、低体重になる確率が上がるというデータもある。

0 件のコメント:

コメントを投稿