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2016年8月9日火曜日

フランスはフランス革命によってカトリックの権力を瓦解させて歴史をもっており、その結果、「自由・平等・博愛」という精神が根付いた。
しかし、フランス人の考え方の根底には肉体は公共のもの、つまり神のものという認識が根深くあるという。
例えば、生命倫理も、個人の自由では成り立たないと思っている。
『O嬢の物語』というフランスの小説があるが、これは単なるSM小説ではない。
鞭を入れられて快感を覚えるという単純なものではなく、神のものである肉体を勝手に鞭で打ち付けるからこそ、タブーを冒すエロスに満ち溢れているのである。
表面的な「神対個人」という感覚とも異なり、もっと深く、神から与えられた身体に痛みを感じことで神から解放されていく快楽を感じたいという意識がある。
このあたりの感覚を共有できないと、フランス人の考えは理解できないという。

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