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2016年8月9日火曜日

昆虫の生活や生殖という意味ではアリが面白い。
アリの儀愛、巣の規模がある程度大きくなると、羽のあるアリが生まれるようになり、羽アリは年に一度、様々な条件がそろった時に巣から外に飛び立つ。
そして同じ時期に飛び立った別の巣の異性のアリと空中で交尾し、メスは一匹で自分の巣を作り始め、このメスが新しい女王アリとなる。
空中で交尾したオスのアリは力尽きて死んでしまうが、その際にメスは自分の体の中の貯精嚢という袋に、交尾したオスから取り込んだ一生分の精子を貯蔵する。
この袋は液体に満たされていて、精子を生かしておくことができる。
交尾を終えたメスは地上に降りた立つと女王アリとして卵を産み始め、もう飛ぶ必要が無いので、自らの羽を切り落として飛ぶための筋肉を溶かし、それを幼虫にエサとして与えながら、女王アリは卵を生み続ける。
この時に産むのが働きアリの卵で、働きアリが成虫になると、今度は自分と新たに生まれる子供達のためにエサを取りに行かせる。
ちなみに働きアリは全てメスで、彼女たちは女王アリの娘でありながら、一生、女王アリのために絵さを運び続ける。
アリの種類によって、兵隊アリと呼ばれる集団もいるが、これらも全てメスである。
女王アリの寿命は10年から20年と長く、働きアリは全てメスで女王アリからのフェロモン等による指令で、不妊の状態にされている。
女王アリが死んでしまった場合、原始的なアリでは一部の働きアリの卵巣が発達して産卵することもあるが、多くの場合は女王アリが死ぬと残った働きアリは動かなくなり、巣ごと滅んでしまうという。

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