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2016年12月22日木曜日

シャープは一時は液晶テレビの国内シェア8割を占めていたリーディング・カンパニーだった。
2001年に商品化された液晶テレビ「AQUOS」が人気を呼び、2002年に2兆円だった売上は、2007年には1.5倍の3兆4177億円と急拡大した。
2004年には総投資額1000億円の液晶製造工場の亀山第1工場が稼働する。
シャープは、事業の軸足を液晶テレビに移し、結果2002年に売上850億円、出荷台数90万台だった液晶テレビは、2006年には売上6135億円、出荷台数603万台となり、同年に亀山第2工場が稼働する。
「亀山モデル」ブランドが、世間を賑わせたシャープ絶頂期となる。
しかし、2008年秋のリーマン・ショック後に、液晶パネルは年率30%の価格下落に見舞われ、コモディティ化し値下げ競争に巻き込まれていった。
技術的に優れていても、ユーザーから見た時に差を感じられなければ、「差異」にはならない。
「自社が何を提供できるか」から発想するのではなく、「ユーザーが何を求めているのか」を問い続けねばならない。

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