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2017年2月21日火曜日

教養というも、あるいは学問というものが、どこから来ているのかと言うと、ヨーロッパとなる。
さらに遡ったらギリシャとなる。
ギリシャだということは、つまりドイツだと言ってもよい。
ヨーロッパ的な学問というのは、ユダヤ・キリスト教の一神教の伝統と、ギリシャの古典哲学の伝統とローマ教皇の伝統、その3つが合わさってできたものである。
それらが世俗化していくプロセスで、中世期に大学が登場した。
誕生の時点から進学と学問は結びついているので、今だもドイツでは神学がないと総合大学とは言わない。
ところが、啓蒙の時代になって、大学のレベルが落ちてしまい、大学の代わりに出てくるのがアカデミーである。
アカデミーとは、神学に代表される合理性に反する中世的な教養を捨てて、自然科学のような実用的で新しい教養に重点を置いた教育機関のことである。
そしてドイツでは、18世紀の終わりから19世紀にかけて大学が刷新されて、アカデミーでやるような自然科学的なことを大学に取り入れていこうとする動きが起きた。

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