Amazon

2017年9月6日水曜日

人類の歴史を1人あたりの所得から俯瞰すると、1800年当時のヨーロッパの平均的な生活水準は、紀元前1世紀のギリシア・ローマ時代はもちろん、10万年前の旧石器時代と比べても殆ど豊かになっていない。
所得以外の指標でも、1800年当時の平均寿命は30〜35歳で、狩猟採集の時代に比べて長くなっている訳でもない。
栄養状態を示す平均身長は旧石器時代の方が1800年当時よりも高かったという。
つまり、人類の生活は10万年の歴史を経ても向上するどこらか、より過酷になってたのである。
ところが18世紀にイギリスで始まった産業革命によって状況は一変し、技術の進歩が生産性の向上をもたらし、人々の所得を大きく伸ばした。
先進諸国の所得水準は、わずか200年で1800年当時の10〜20倍に達している。

0 件のコメント:

コメントを投稿