『歎異鈔』はグローバリゼーションの本である。
当時の日本にとって、グローバルスタンダードとは中華秩序だった。
当時の日本にとって、グローバルスタンダードとは中華秩序だった。
中国の『礼記』の中に百王説というのがあり、すべての王朝は100代目を超えた後は必ず滅びるという下降史観ともいうべきもである。
こうした考え方は日本にも及んでいて、この『愚管抄』の中に認められている。
『愚管抄』の当時の天皇は84代目で、あと16代でこの王朝は滅びる。これは普遍法則だから、我々は逃れることはできない。
だから、それに備えて中国の秩序、中国のルールをきちんと習得することが日本の生き残りの道だと考える。
『愚管抄』の当時の天皇は84代目で、あと16代でこの王朝は滅びる。これは普遍法則だから、我々は逃れることはできない。
だから、それに備えて中国の秩序、中国のルールをきちんと習得することが日本の生き残りの道だと考える。
この『愚管抄』は鎌倉時代初期に書かれた本なので、武士の誕生についても論じられており、天皇親政という建前があるが、武家が力を持ち、平家に源氏が勝った壇ノ浦の合戦を重視する。
壇ノ浦の合戦で、天皇の正統たる証といえる三種の神器は海に沈み、その中で勾玉は上がってきたが、剣は沈んだままになった。
『愚管抄』は、それを天命と考え、天皇から剣が取り離されたから、剣の機能というのは武士集団が持つべきであると理論化した。
壇ノ浦の合戦で、天皇の正統たる証といえる三種の神器は海に沈み、その中で勾玉は上がってきたが、剣は沈んだままになった。
『愚管抄』は、それを天命と考え、天皇から剣が取り離されたから、剣の機能というのは武士集団が持つべきであると理論化した。
0 件のコメント:
コメントを投稿