日本には「ニッポン」と「ニホン」という2つの読み方がある。
自国の読み方が二通りあるのは世界でも日本だけである。
組織名に「日本」が入っている場合、ニホンと読ませる組織と、ニ ッポンと呼ばせる組織がある。
日本放送協会は「ニッポン」が正式で、日本航空、日本大学、日本 経済新聞、日本オリンピック委員会も「ニホン」と呼ぶ。
この二通りの読み方の経緯についての手掛かりに、外国の辞典があ る。
安土桃山時代に来日したポルトガル人が、日本語とポルトガル語の 辞典を編纂した。
その中で、「ニッポン」「ジッポン」「ニッフォン」という読みが アルファベットで記載されており、16世紀には現在に近い読み方 があった事が分かる。
そして、ニッフォン、ニッポンという言葉が中国に渡り、中国はそ れをジッポンと発音し、やがてジッポンがジパングとなり、ジャパ ンになっていった。
つまりジャパンの語源はニッポンなのである。
さらに、当時のポルトガル語の辞典には、日常的な場では「ニホン 」と言い、あらたまった場所では「ニッポン」と発音されていたと 書かれている。
ちなみに、1934年に当時の文部省臨時国語調査会が「ニッポン 」に統一しようという決議をしたが、政府に採択されず、統一され ないまま両方が使われいる。
そして2009年には、政府はニホンとニッポンは両方使われてい るので、どちらかに統一する必要はないという閣議決定をしている 。
自国の読み方が二通りあるのは世界でも日本だけである。
組織名に「日本」が入っている場合、ニホンと読ませる組織と、ニ
日本放送協会は「ニッポン」が正式で、日本航空、日本大学、日本
この二通りの読み方の経緯についての手掛かりに、外国の辞典があ
安土桃山時代に来日したポルトガル人が、日本語とポルトガル語の
その中で、「ニッポン」「ジッポン」「ニッフォン」という読みが
そして、ニッフォン、ニッポンという言葉が中国に渡り、中国はそ
つまりジャパンの語源はニッポンなのである。
さらに、当時のポルトガル語の辞典には、日常的な場では「ニホン
ちなみに、1934年に当時の文部省臨時国語調査会が「ニッポン
そして2009年には、政府はニホンとニッポンは両方使われてい
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