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2014年7月30日水曜日

日本には「ニッポン」と「ニホン」という2つの読み方がある。
自国の読み方が二通りあるのは世界でも日本だけである。

組織名に「日本」が入っている場合、ニホンと読ませる組織と、ニッポンと呼ばせる組織がある。

日本放送協会は「ニッポン」が正式で、日本航空、日本大学、日本経済新聞、日本オリンピック委員会も「ニホン」と呼ぶ。

この二通りの読み方の経緯についての手掛かりに、外国の辞典がある。
安土桃山時代に来日したポルトガル人が、日本語とポルトガル語の辞典を編纂した。
その中で、「ニッポン」「ジッポン」「ニッフォン」という読みがアルファベットで記載されており、16世紀には現在に近い読み方があった事が分かる。

そして、ニッフォン、ニッポンという言葉が中国に渡り、中国はそれをジッポンと発音し、やがてジッポンがジパングとなり、ジャパンになっていった。
つまりジャパンの語源はニッポンなのである。

さらに、当時のポルトガル語の辞典には、日常的な場では「ニホン」と言い、あらたまった場所では「ニッポン」と発音されていたと書かれている。

ちなみに、1934年に当時の文部省臨時国語調査会が「ニッポン」に統一しようという決議をしたが、政府に採択されず、統一されないまま両方が使われいる。
そして2009年には、政府はニホンとニッポンは両方使われているので、どちらかに統一する必要はないという閣議決定をしている

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