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2014年7月30日水曜日

1918年から1919年にかけて、世界中で大流行したスペイン風邪は、最初はアメリカで始まった。

丁度、第一次世界大戦の真っ最中で、アメリカも参戦する事となり、アメリカの若者がヨーロッパ戦線に送られた。
全米から集められた若者が、密閉された兵舎で共同生活をした為、風邪が新兵の間で流行した。
そこで元気な新兵だけを船でヨーロッパ戦線に送り込んだ所、今度はフランス、イギリス、ドイツでもこの流行風邪が一気に広がってしまった。

戦争中なので、どの国も自国の兵が風邪でバタバタ倒れている事を極秘にしたが、スペインだけが、この流行風邪について報道した。

スペインは中立国で戦争に参加していなかった為、風邪の流行について伏せる必要がなく、大勢の国民が大変な風邪にかかっている事が報道された。

その為、「スペイン風邪」という名前が付いた。

このスペイン風邪によって、世界中で4000万から5000万人が死んだと見られている。
感染者は6億人にのぼり、当時の世界人口は18億人だったので、3人に1人がかかったことになる。
日本でも大流行し、内務省の記録によれば39万人が死亡している
後の調査では48万人が死亡したと言われている。

第一次世界大戦の戦死者よりも、スペイン風邪で死亡した人の方が、圧倒的に多かった。

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