このイギリスの教科書は、イギリスの歴史の中でも、16世紀から20世紀半ばにかけた、「アメリカへの植民」から「植民地インドかにの撤退」までの帝国主義国としてのイギリスに焦点を当てており、11歳から14歳までの中等教育を受ける生徒向けに書かれ、150ページ程度と薄い。
自国の帝国主義政策が現在のイギリス社会にどのような影響を及ばしているのかについて、将来を担う子供たちに自分の頭で考えさせるように編集されている。
この教科書は、徹頭徹尾、自分達の失敗の研究になっている。
大前提として、帝国主義による植民地支配は、世界中に災厄をもたらし、憎しみを残した。
つまり、成功例は何一つ無く、自分達のしてきたことは間違いだったという事が書かれている。
大前提として、帝国主義による植民地支配は、世界中に災厄をもたらし、憎しみを残した。
つまり、成功例は何一つ無く、自分達のしてきたことは間違いだったという事が書かれている。
また、カンディーの非暴力抵抗運動の強さがクローズアップされており、イギリスにとってどれだけ脅威だったか、歴史が単一の物語ではなく、複数存在することを、この教科書で学ぶ生徒は、自然と気が付く事ができる。
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