米ハーバード大学で金融史が専門のアレックス・ファーガン教授は、「1950年~80ル年は中央銀行の肥大化がインフレと深くかかわってきた」と指摘している。
教授によると、1900年以降、主な中央銀行の資産規模はGDPのほぼ10~20%だったという。
現在、FRBをはじめECBや英国中央銀行の資産規模はGDP比で25%弱と、歴史的にみても高い水準になっている。
異次元の量的緩和を進めている日本銀行の資産規模は、既にGDPの50%強に達しており、2014年10月の更なる量的緩和により、2015年末にはマネタリーベースがGDP比70%に達する事になるので、資産規模も対GDP比70%を遥かに超えることになる。
2014年10月29日にバランスシートの拡大を止め、「量的緩和の縮小」を決定したFRBが「バランスシートを平時の規模までに戻すのに10年かかる」と言われている。
日銀がバランスシートを平時の規模に戻すのには、30年近くはかかるのである。
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