日本政府が2020年にプライマリー・バランス黒字化にこだわるのは、その後に「名目成長率>長期金利」を達成すれば財政は大丈夫という論理立て(ドーマの法則)からである。
しかしその一方で、厚生労働省は年金の信頼性は「名目の運用利回りが賃金上昇率をいくら上回っているか(スプレッド)が大切」と言っている。
つまり「名目成長率<長期金利」であれば年金財政は安泰だと言っている。
つまり「名目成長率<長期金利」であれば年金財政は安泰だと言っている。
これでは年金財政が安定しても、日本政府は基礎的財政収支が黒字化しても借金は減らない破産状態になってしまう。
日本政府は財政再建では「名目成長率>長期金利」を前提とし、年金の健全性では「名目成長率<長期金利」と、全く逆の前提で国の将来を国民に説明しているのである。
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