佐藤優氏が東京拘置所にいた時に、学生時代に読んだ2冊の本が役にたったという。
ひとつは『救援ノート』(救援連絡センター)で、かつては過激派や学生運動をやっている人が読む本として知られていた。
逮捕された時は、救援連絡センターが選任する弁護士に連絡して、あとは黙秘するというのが過激派のマニュアルだった。
現在も救援連絡センターでは新版が売られている。
逮捕された時は、救援連絡センターが選任する弁護士に連絡して、あとは黙秘するというのが過激派のマニュアルだった。
現在も救援連絡センターでは新版が売られている。
もうひとつは。これをもっと精緻にしたもので、『権力と戦うための法知識』(三一新書)で、この本には権力に対する様々な抵抗の仕方が紹介されている。
例えば、「房こもり」といって房から絶対に出ないとか、裁判官が変わった時は「更新手続」といって、今までの書類を全部読み上げさせるという遅延戦術が紹介されている。
全裸になって便器に抱き着いたら、外に出すことは法的にできないというものもある。
過激派の中でも特に極端な考えの人達が書いた本という事もあり、弁護士も絶対に信じるなと書かれている。
全裸になって便器に抱き着いたら、外に出すことは法的にできないというものもある。
過激派の中でも特に極端な考えの人達が書いた本という事もあり、弁護士も絶対に信じるなと書かれている。
「完黙(完全黙秘)」と言う方法もあり、捕まった瞬間から黙秘して、住所も氏名も一切言わず、弁録(弁解録取書)にも一切署名しない。
このやり方をやったのが、堀江貴文氏で、弁録段階からサインをしなかったので、検察の心証がものすごく悪くなったという。
佐藤氏の場合、検察庁から転じたばかりの弁護士に、「完黙でいきたい」と伝えたら反対されたという。
完黙すると「特殊な思想をもっている人間だ」ということになり、検察が周りを固めて無茶苦茶なとんでもないウソ話を作る可能性がある。適当に話しておいて、この先は話せないとか、そういう感じでやった方がよいとアドバイスされたという。
完黙すると「特殊な思想をもっている人間だ」ということになり、検察が周りを固めて無茶苦茶なとんでもないウソ話を作る可能性がある。適当に話しておいて、この先は話せないとか、そういう感じでやった方がよいとアドバイスされたという。
少なくとも、特捜部に逮捕された時は、完全黙秘は危険ということのようである。
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