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2017年9月10日日曜日

第二次世界大戦後の西ドイツの急激な復興は目を見張るものがあった。
戦後4年目の1949年には戦前のピークだった1936年の工業生産水準に戻っている。
1950年から1958年の間に、国民所得は2.2倍、工業生産は2倍、輸出は4.4倍、1959年にはGDPでフランスを抜き、1960年にはイギリスを抜いて世界第2位になっている。
西ドイツの急速な復興の要因としては、戦争被害がそれどでも無かったからである。
ドイツは首都ベルリンまで攻め込まれ、ベルリンは瓦礫の山となったが、連合国軍の調査によるとドイツ産業の生産力の戦災によるダメージは2割程度だったという。
日本も同様で、主要都市は大規模空襲で焼け野原となったが、産業の中枢である製鉄の生産能力は殆ど低下していなかったという。
戦争というのは、人的被害は大きいが、産業に対する影響は少ないといえるようである。

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