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2018年2月5日月曜日

国際社会で活動していく上で、欠かせないのがキリスト教の本流に対する理解である。
仕事に役立ち、かつ現在の社会の基本にあるのはプロテスタンティズムである。
エリートは世俗化されたかたちであれ、プロテスタンティズムの論理に基づいて思考し、行動している。
プロテンタンティズム、なかんずくカルバン派は、人は生まれる前から救われる人は選ばれていて、天国のノートに名前が載っていると考える。
同時に生まれる前から、滅びに至る人も天国のノートに記されているが、そのことは我々は知ることはできない。
現実の生活において様々な試練があるが、自分は選ばれている人間だという確信を持っているから、どんな試練も乗り切ることができ、最終的には「これでよかったんだ」という人生を歩むことができると考える。
だからプロテスタントの人たちは、どんな逆境に遭ってもそれは神の試練であって救われることが前提となっているので、逆境に強い。
金融をはじめビジネスの世界で成功している人には、このような刷り込みがある事を知っておくべきである。
ただ、この論理は裏返すと、自分たちは絶対に正しくて革命は成就するから一時的な試練も勝利のためだという革マル派、中核派の人たちの発想にも通じる。
こういう目的論的な強力なエネルギーはプロテスタンティズムから出てくる。
世の中にはそういう思考の鋳型があるということである。

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