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2014年2月10日月曜日

戦後の世界では、当初、国連軍が悪を討つ役割を担う事が想定されていたが、米ソの対立もあり、ついに正規の国連軍は誕生しなかった。
国連の安全保障理事会は、武力の行使にお墨付きを与えるだけで、湾岸戦争のように、アメリカが中心となって多国籍軍を編成して、国連軍の代役を担ってきた。

今回、オバマ政権のシリアのアサド政権に対する迷走ぶりは、安全保障上の「抑止力」がきかない事を国際社会に知らしめてしまった
アサド政権は、化学兵器を使用しても、アメリカのレッドラインを越えても何の攻撃も受けず、自らが申告した化学兵器だけを引き渡して国際管理下に置けばいいということになった。
その結果、「核開発をしても許される」という誤ったメッセージをイランに送ってしまった。

冷戦期も冷戦後も、抑止力として「力の行使」を最後のカードとして手に握りしめてきたのは、事実としてアメリカだけである。

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