戦後の世界では、当初、国連軍が悪を討つ役割を担う事が想定され ていたが、米ソの対立もあり、ついに正規の国連軍は誕生しなかっ た。
国連の安全保障理事会は、武力の行使にお墨付きを与えるだけで、 湾岸戦争のように、アメリカが中心となって多国籍軍を編成して、 国連軍の代役を担ってきた。
今回、オバマ政権のシリアのアサド政権に対する迷走ぶりは、安全 保障上の「抑止力」がきかない事を国際社会に知らしめてしまった 。
アサド政権は、化学兵器を使用しても、アメリカのレッドラインを 越えても何の攻撃も受けず、自らが申告した化学兵器だけを引き渡 して国際管理下に置けばいいということになった。
その結果、「核開発をしても許される」という誤ったメッセージを イランに送ってしまった。
冷戦期も冷戦後も、抑止力として「力の行使」を最後のカードとし て手に握りしめてきたのは、事実としてアメリカだけである。
国連の安全保障理事会は、武力の行使にお墨付きを与えるだけで、
今回、オバマ政権のシリアのアサド政権に対する迷走ぶりは、安全
アサド政権は、化学兵器を使用しても、アメリカのレッドラインを
その結果、「核開発をしても許される」という誤ったメッセージを
冷戦期も冷戦後も、抑止力として「力の行使」を最後のカードとし
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