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2014年2月10日月曜日

2012年の総選挙で、TPP交渉への参加について、自民党が取りまとめた公約は「TPPが聖域なき関税撤廃を前提にするなら、TPP交渉への参加に反対する」だった。

農協をはじめとするTPP反対派は、当時、これでTPP交渉に参加しない足がかりの一つができたと安堵していたが、これは明らかに「TPP参加を表明した公約」であった。

この公約のミソは「聖域なき」という言葉で、もしTPPが「聖域なき関税撤廃」ということが前提になっているならば、TPP交渉には参加しない、という意味になる。

しかし、このTPP交渉を事実上、取り仕切っているアメリカは、一度も「聖域なき関税撤廃」とは唱っていない。
ありもしない前提をあえて掲げ、そうなれば参加しないと。

この公約は、戦後の政治文学の最高傑作の一つと言われている。

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