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2014年7月20日日曜日

中国で、シャドーバンキングが行き詰まり、連鎖的な金融・経済危機の発生が懸念されている。

一般的にシャドーバンキングとは「ノンバンクによる信用仲介システムのうち、システミックリスク及び規制格差の懸念をもたらすもの」とされる。

中国シャドーバンキングには2種類あるが、どちらも資金需要者の多くは、地方政府が傘下に抱える投資会社「融資平台」であり、これが不良債権化している。

1.委託融資:銀行がある企業に資金を融資する一方で、資金需要者にその企業を紹介し、その企業が高金利で資金需要者に貸し付けたもの。

2.理財商品:貸出債権を小口化したもの。

中国の国内銀行の理財商品は、2010年末に3兆元から、2013年6月末には9兆元まで急拡大している。
シャドーバンキング全体の規模は、2010年末の11兆元から2013年6月末には31兆元と急拡大し、対GDP比で6割の規模となっている。

中国の理財商品は、米国のサブプライムローン証券化商品のように国外にばら撒かれておらず、国内での資金移動である。
また、法律上は全額が保護されているものではないのに、中国人投資家は銀行で販売されている商品なので、全額保護されていると思い込んでいる。

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