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2015年5月15日金曜日

贈り物は2種類に分けて考える必要がある。
1つ目は、お互いに送り合いをする贈り物で、これは人間関係の強化となる。
2つ目は、一方的に行くだけの贈り物で、これは力関係になる。
人間というのは、貰ったら返さなければならないと考えるが、返せないようなものをもらうと、力関係になるのである。
キリスト教では、神はイエス・キリストという自分のひとり息子を人間に与えて、何も悪いことはしてないが、イエスは人間の罪のために死んでいく。
これはいくら何を積んでも我々には返すことができないので、神と人間との間で力関係が生まれるのである。
第二次世界大戦の後で、蒋介石も毛沢東も日本には賠償を要求しなかった。
それは返せないほどの負債にしたかったからであり、日本はお願いしてでも賠償を払うべきだった。
ビルマやインドネシアとは、賠償金を払った時点で和解となり、やった事は消せないが、払う事でリセットされフラットな関係になれたのである。
お中元もお歳暮も、返せばフラットになれる、いわばリセットの儀式なのである。

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