Amazon

2015年9月8日火曜日

1939年8月にヒトラーとスターリンが、独ソ不可侵条約を結んだが、この条約と同時に秘密議定書が交わされており、東欧諸国の勢力範囲を取り決めていた。
ところが、ソ連政府は長年その存在を否定し続けた。
ソ連時末期のゴルバチョフ政権は、グスノスチ(情報公開)を掲げて登場しながら、この秘密議定書の存在については曖昧な態度を取り続けた。
最初は「存在しない」としながら、再調査の結果、存在自体は認めたものの「原文は見つからなかった」と発表した。
つころが、ソ連が崩壊してみるとも存在しなかったはずの原文と地図が、あろうことかゴルバチョフ大統領の金庫から出て来た。
その体制にとって不都合な真実の全体像は、一つの体制が崩壊しない限り、なかなか明らかにならない、というのが歴史の教訓である。

0 件のコメント:

コメントを投稿