年金制度を解説する本に必ず掲載されている「三階建ての年金構造」の図がある。
この三階構造は、既に破綻して持続可能性がなくなっている国民年金の実態を隠すために、作りだしたフィクションであり、日本の年金保険の実態を反映したものではない。
本来、全く別の制度として存在していた厚生年金と共済年金に負担を押し付けて、国民年金に財政補填をしているのが実態である。
本来、全く別の制度として存在していた厚生年金と共済年金に負担を押し付けて、国民年金に財政補填をしているのが実態である。
公的年金制度には、ビスマルク型とベバリッジ型に2分類される。
ビスマルク型は職域別に年金保険を設けるタイプで、ベバリッジ型は国民を一律に1つの年金制度に組み込むタイプである。
ビスマルク型は職域別に年金保険を設けるタイプで、ベバリッジ型は国民を一律に1つの年金制度に組み込むタイプである。
日本の年金制度は、本来、国民年金、厚生年金、共済年金が分立するビスマルク型だった。
しかし国民年金が積立金不足で破綻が明らかになった事に気づいた厚生官僚は、厚生年金と共済年金の積立金を取り崩して国民年金に補填するのを隠す為に、ビスマルク型からベバリッジ型に年金制度が切り替わったこのように見せかけることにしたのである。
しかし国民年金が積立金不足で破綻が明らかになった事に気づいた厚生官僚は、厚生年金と共済年金の積立金を取り崩して国民年金に補填するのを隠す為に、ビスマルク型からベバリッジ型に年金制度が切り替わったこのように見せかけることにしたのである。
新たに「基礎年金」というものを持ち出し、1985年改正前の「国民年金」と変わりがないようなことを言いながら、出して来たのが「三階建ての年金構造」の図で、「国民年金」という名を借りた「基礎年金」というものをベースに、「これを全国民に対する最低保障にし、厚生年金や共済年金は上積みする分」と説明した。
更には「基礎年金」の原資の半分程度に公的資金である税金が投入されおり、年金の財源は保険料と税金が混在し、負担と給付が正確に紐づけできなくなっている。
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