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2016年1月16日土曜日

補正予算の編成は、毎年行われる年中行事になっているが、補正予算を編成する度に財政規律のタガは外れていく。
当初予算では厳しいシーリングがあるから、要求側の官庁も賢く対応するようになり、どうしても必要な経費については当初予算ではあえて要求せずに、頭出しの小さな要求額に留めておいて、補正予算の編成時にドカッと大きく追加の要求をする。
補正予算の要求側は、どうしても必要なものについて、この手を使うので財務省側も削減することができない。
そして、財務省が発表するデータは、当初予算ベースでの年次別比較が基本で、補正予算ベースで比較した表を見ることはなく、ましてや決算ベースての比較は無いに等しい。
当初予算ベースの比較は実態のない虚像の比較である。

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