2015年は、核という人類史最大のパンドラの箱を開けてしまった年と言える。
きっかけは、英米独仏露中の六カ国とイランとの間で結ばれたイラン各問題に関する合意で、今後、世界中に核が拡散する恐れがある。
一般に、この合意は、1979年のイラン革命以来、続いてきたアメリカとイランの対立に終止符を打つもので、中東や世界に平和をもたらすものとして、ポジティブに評価されている。
しかし、この合意には「イランが核爆弾1個分の核物質を獲得するまでの期間が1年以上かかるようにする」という条項があるが、言い換えれば、将来、イランが核を持てる事を認めているのである。
この合意が成立した直後に、イエメンで内戦が激化し、シーア派勢力が活発化しており、イランが事実上の核カードを使い始めたことを意味する。
数年以内にイランの核保有をきっかけに、核拡散が起こる。
大きな動きとしては、サウジアラビアとパキスタンとの秘密協定の存在で、同じイスラム教スンニ派のパキスタンが核兵器を持つのは意義がある事として、サウジアラビアが開発費を支援し、イランが核兵器を持ったら速やかにパキスタンの核弾頭の一部をサウジアラビア領内に移すというものである。
大きな動きとしては、サウジアラビアとパキスタンとの秘密協定の存在で、同じイスラム教スンニ派のパキスタンが核兵器を持つのは意義がある事として、サウジアラビアが開発費を支援し、イランが核兵器を持ったら速やかにパキスタンの核弾頭の一部をサウジアラビア領内に移すというものである。
この秘密協定が実行されると、カタール、オマーン、アラブ首長国連邦などもパキスタンから核を買い、エジプトとヨルダンは自力開発することになる。
『コーラン』にも『ハディース』にも核兵器を使ってはいけないとは書かれていない。
また、この中東の核拡散は極東にも影響し、北朝鮮の核に対抗して、韓国が核保有国を目指すことになる。
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